【コネクションプラクティスの視点】もめ事はなくすより対応する

「コネクションプラクティスをやっているのに、こんな、もめ事があると、なんだか、面倒くさくなってしまって」

コネクションプラクティスの学び仲間Aさんからの、メッセンジャーにはそうあった。

ちなみに、コネクションプラクティスとは、非暴力コミュニケーション(NVC,nonviolent communication)の共感のスキルと、カリフォルニアのハートマス研究所のハート・脳洞察のスキルの相乗効果で、人生を切り開いていくためのスキル。アメリカ人女性のリタ・マリー・ジョンソンが開発したスキルで、つい最近、私はこのスキルの認定トレーナーとなったばかりだ。

私が、コネクションプラクティスのトレーナーにまでなろうと思うほど、はまってしまったのは、このスキルが、人生をより豊かにするために、とても効果的だということを体感したから。

非暴力コミュニケーションの共感と推測

簡単に説明をすると、(深く説明するときりがないほど深い話なのだが。敢えて)非暴力コミュニケーション(NVC)でいうところの共感とは、何か特定のできごとに対する、相手の感情とニーズを推測すること。また、自己共感といえば、あるできごとに対する自分の感情とニーズを推測すること。この2つを知ることで、起きたできごとを、俯瞰的にみられることができるようになる。ハートマス研究所のハート・脳洞察とは、感謝の心で、ゆっくり呼吸を行い、心臓と脳のリズムを同期させることで、いわゆる直観ともいえる、洞察を得ることである。

何かの課題に向き合うとき、この2つのスキルを組み合わせ、相乗効果を得ることで、自分と相手のニーズを満たし、頭の思考ではなく、ハートの知性にアクセスすることによって、よりよい解決策を見出すことができる。

課題というのは、相手がいない、自分の内面の課題の場合もあるし、誰かとの対立など、相手のある、人間関係上の課題の場合もある。課題の大きさ、深刻さも、「痩せたいけど、食べてしまう」とういレベルのものから、長年の両親との相克などのような、深くて大きい課題まで、大きさや深さを問わず、万能ともいえるスキルで、私自身は、これをぜひ、日々の人生に悩む、多くのみなさんに届けたいと願っている。

そして、これは、こうやって字面で読むのではなく、ぜひ、1度でも実践をしていただくこと、体感していただけるという確信ももっている。

私の例を話そう。はじめて、コネクションプラクティスのスキルを試したのは、初受講の日の初めての課題。相手のいない内面の課題、ということで、当時ステイホームしていた私は、「ある1部屋が、3年前の引っ越しからあけていない段ボールで埋まってしまって片付かない」という課題。まずは、頭で考えた解決策は、「毎日、ひと箱ずつ片づける。」しかし、その後、コネクションプラクティスを使って、自分の感情、「居心地が悪い」「途方にくれる」、そしてその感情が指し示すニーズ、「秩序」「美」」「感情的安心感」などを特定したあと、ハート・脳洞察をした結果、ハートが教えてくれたヒントは「3年間あけてないなら、いらない。」確かに!そして、その洞察から、「あけないで箱を全部そのまま捨てる」という行動計画を立て、実行した結果、あらまあ、部屋がきれいに片付き、ついでに、自分の心もアタマもすっきりしたではないか。

アタマで考えた解決策と、コネクションプラクティスのプロセスを経たあとの解決策の違いが伝わるだろうか?一般的に、特徴は、より俯瞰した高い視点からの解決策であること。そして、誰に対してでも優しく、包容力のある解決策であること、である。

1度このスキルと出会うと、毎日使わずにはいられなくなる。そして毎日使えば使うほどその効果が実感できるので、もっと学びたくなる。そして、全国に、このスキルを学んでいる仲間がいて、日々、その数が増えている実感がある。

コネクションプラクティスを学んでも壁にぶつかる

さて、冒頭の話に戻ろう。

「コネクションプラクティスをやっているのに、こんな、もめ事があると、なんだか、面倒くさくなってしまって」

コネクションプラクティスを学び、ある程度できるようになったときに、よくぶつかる壁がこれかもしれない。コネクションプラクティスが人生を切り開くスキルであるということは、コネクションプラクティスを学んだら、何の壁にもぶち当たらない、ということではないし、コネクションプラクティスを学んでいる人同士が、決して揉めずに、いつもにこにこ仲良く気持ちよくいる、ということでもないのだ。

そんなことは、どんな宗教に入ろうが、どんな学びをしようが、この人生では決して起こらない。多種多様な、いろいろな人が一緒に生きていく限り、そして、この地球と宇宙と自然と一緒に生きていく限り、対立や衝突は必ず起きるし、災害も起きるし、病気にもなれば、怪我もする。そして、生きとして生けるもの、最後には、必ず死ぬのである。

コネクションプラクティスが役立つのは、そういう、対立や、課題や、災害に直面したとき、そこで投げやりになってしまったり、対立した相手と、分離してしまうのではなく、そういうときでも、自分の感情とニーズ、相手の感情とニーズにつながり、ハート・脳洞察を使って、どちらのニーズも満たせる解決策のヒントを得られることにあるのだ。

めんどうくさくなったときこそ、チャンスである。そこから、どう行動するのか。それが、人生の質を決めると私は信じている。コネクションプラクティスは、そんな生き方をしたい人のために、必ず役に立ってくれるだろう。

(文責:中村 真紀)