糸島の顔がみえる本屋さん(糸かお)-「はつり祭り」を開催しました!

1回目は、なぜ、「糸島の顔がみえる本屋さん」を始めるのか、2回目はクラファンについて書いた。今回は、「はつり祭り」について書きたいと思う。

みなさんは「はつり」とはなんの事か知っていますか?私は、今まで全く知らなかった。Wikipediaで調べると「斫り(はつり)とは、建築用語。主に建築現場にてコンクリートで作られた壁や土間などの構造物を壊したり、形を整えるために表面を鑢で削ったりすること」とある。

さて、今回「糸かお」が出店するのは、前原商店街の、旧オサダ洋装店の1階だ。ここを、糸島で「みんなの」というオープンコミュニティスペース運営などをしている、「いとしまちカンパニー」さんが借り、その1階の共用部分を除いたスペースを、われわれ「糸島の顔のみえる本屋さん」が使わせてもらうことになっている。「いとしまちカンパニー」さんは、同じ建物の2階も改装して、そこにも、書店や、新しく起業する人を応援するスペースを作りたいそうだ。

その、「いとしまちカンパニー」さんの主催で、「はつり祭り」が2021年7月22日(木)の午前8時から12時まで開催された。「はつり」は、プロに頼めばかなりのコストがかかってしまう。それを、「いとしまちカンパニー」さんや、「糸島の顔がみえる本屋さん」のメンバー、願わくば他の参加者のみなさんにもお祭り的に参加してもらって、コストをかけずに、楽しみながら、“はつって”改装できる状態にしていこうというイベントだ。

諸事情により、イベント日程が直前に決定されたこともあって、私は、大変申し訳なくも、以前から出席を約束していた同日開催予定の2つのオンライン会議への出席をお断りすることとなってしまった。両会議に関係する皆様には、心からお詫び申し上げます。

午前8時直前に、現場に出向くと既に数名の姿が……。その後も続々とイベント参加者が登場。最終的には20人を超える方々に集まっていただいた。本棚オーナーさんが数名、純粋に応援したいから参加したという方もいたし、主催メンバーに声をかけられて楽しそうだからという方もいた。正直、主催者+数名くらいだろうと思っていたので、嬉しいサプライズだ!

「いとしまちカンパニー」さんも、想定以上の参加者数に、あわてて、ホームセンターに追加のバールを買いに行ったくらいだ。

さてさて、参加はしてみたものの、「はつり」という言葉も知らなかったぐらいだし、「バール」なるものも始めて手にするわけなので、何をどうすればいいのかさっぱりわからない。しかし、参加された方はそれぞれ、手慣れたかんじで、ガンガンと棚や壁を壊していくのでびっくり。私もおそるおそる見よう見まねで、壊しはじめる。やってみると、面白いし、気持ちよい。

なんと、1時間もしないうちに1階部分はほぼ全壊。やはり、人数は最大の武器。大勢でガンガンほこりを立てながら、壊しまくっているので、道行く人は、何が起きたのか、興味津々で覗いている。ここには何か新しいものができそうだ、という良い宣伝になったかもしれない。本棚オーナーの中には、「はつり」には参加できないけれど……といいながら、参加メンバーに飲み物を差し入れてくれた方もいる。ありがたいことである。

参加者のみなさんが、口々に言っていたのが、「この建物、本当にいい仕事しているなあ」ということ。何十年も前の建物だと思うが、一つひとつの仕事が本当に丁寧にされているのがわかる(その分、はつるのも大変なのだが……)。作った方の思い、その後、ここで洋装店を営んでいた方の思い、このお店に通ったお客様の思い。そんなことに思いを馳せながらはつる。

想定時間よりも早くすっかり綺麗にはつれた。1階も2階もすっきり明るくきれいになった。このあと改装で、また、どんな風に姿が変わっていくのか、本当に楽しみで仕方ない!

全員とはいかなかったが時間がある人たちでランチを一緒にして解散。

楽しかった――!!!そして、ますます、やる気がわいてきた!

この「はつり」を主催してくださった「いとしまちカンパニー」のみなさま、参加してくださったみなさま、そして、差し入れをくださったみなさま、本当にありがとうございました!

▶▶campfireへのリンク「本棚のシェア・コミュニティ」から、糸島の中心商店街の文化と活気に貢献する!

<文責:株式会社まんま 代表 中村真紀>