荻窪で生まれた。大きな家、大きな庭、幼なじみたち。そのコミュニティの中でリーダー格だった子が、小学4年生のある日、横浜に引っ越し(私には田舎に思えた)、戸惑いやアウェイ感を感じて孤独だった。
それを払拭したくて、中高一貫のフェリス女学院に入って部活(バスケ)を中心に女子にもてて楽しく過ごしていたけれど、目指す大学には合格できず、早稲田に入り、女子校とのギャップに戸惑いまくり、自称暗黒の4年間を過ごした。なんとなく新聞記者をめざしていて、日経新聞の最終選考まで残ったけれど落ちた。すべり止めで受けた西友に入社した日、「負け組だ」とすねていた。
配属先は町田店の衣料品部門。スーパーの衣料品なんて、と落ち込みまくっていた。でも1週間もしないうちに、大卒女子を育てたいと私を指名して衣料品配属にしてくれたF課長に愛情をもって育てられ、お店が大好きになった。「ああ、私は働くほうが楽しいんだ」。それが、すべての始まりだった。