内なる声とシンクロニシティ:「本当の自分を生きる塾」からの学び

今年のお正月に「人生はすごろくではない」というコラムを書きました。

そのコラムは、榎本英剛さんが書いた「本当の自分を生きる」という本に触発されて書いたものです。

その本を読んで、とても触発された私は、榎本さんにどうしても会ってみたくなって、4月から始まった、榎本さんのオンラインのセッション「本当の自分を生きる塾」を受講しています。(ちなみに、私がいろいろなセッションやセミナーを受ける理由は、かなりの確率で、主催者、講師の方に直接お目にかかり、双方向のやりとりをしたいということに尽きます)

この塾では、榎本さんが、「本当の自分を生きる」の中で書いている、本当の自分を生きるためのキーワードが1回につきひとつ取り上げられ、それについて、榎本さんからレクチャーを受けたり、受講生同士で対話したりします。

榎本さんに会いたいという、ほぼその理由だけで受講を決めた私ですが、一方で、本で読んだことをセミナーで受けて、何が学べるのかなあなんて、失礼なことを思ったりもしていました。本に全部書いてあるのではないか、と。

でも、実際に受講してみると、本を読むことと、セッションを受けることは、全然違うものですね。著者の方のお考えをより詳しくきけたり、仲間と対話したり、著者と対話したり。提示されたテーマへの理解度の深まり方が、ひとりで本を読むのとは全く違います。

さて、そのセッションの1回目と2回目で取り上げられたテーマが「内なる声」と「シンクロニシティ」でした。本当の自分を生きる上で、この2つは、表裏一体となって、本当の自分を生きるための、サインを伝えているのではないかというのが榎本さんからの説明でした。

非合理で時には都合が悪くみえても、どうしても何かが気になり、やってみたいと理由なく思う「内なる声」。外側で起きる「偶然」で「意味のある」「一致」であるシンクロニシティが、どんな方向を示しているか読み解くこと。

榎本さんのお話を聞いていると、榎本さんが、こういったサインに気づく力、そしてそれを実行に移す力がとても高いことがわかります。

私も、多分、この点については、それなりの力はあるのかなあ、と思ったりして。「内なる声」についても「シンクロニシティ」についても、過去の人生を振り返ると、いくつか思い当たるストーリーがありました。

ひとつだけ取り上げると。20代で、仕事の関係で、北九州に引っ越した両親を訪ね、生まれて初めて飛行機に乗って、福岡空港に着陸した瞬間、「ここは私の土地だ」と思った体験(内なる声)。それ以降、ずっと継続して、九州に惹かれ続け、そして、昨年移住した話。

それと表裏一体のシンクロニシティとして、昨年1月、まだコロナ禍が本格化する前、糸島で何人かから「大入(筑肥線の駅名・糸島市内)が熱い」という話を聞き、雨の中、夕方遅く、なぜかどうしても大入に行かねばと思い(内なる声?)、大入に行ったこと。その後、コロナ禍でしばらく糸島に行けなくなり。5月に移住を決意して、不動産屋さんに、海の見える賃貸を探すために電話したら、1件目では「人気の移住先糸島で、海の見える賃貸が簡単にみつかるわけはない」と言われたのに、2軒目で「今、たまたま海の見える賃貸が2件ある」といわれ、そのうち1件が、1月に見に行った大入だったためにその場で即決し、今に至る話です。

そう考えると内なる声とシンクロニシティは私の人生を豊かにする上で、鍵となる概念であることが、改めて確認できます。(それ以外にもいくつかエピソードがあります)

榎本さんのセッションの中で、この内なる声、シンクロニシティとも、実は、ほぼ常に、起こっているのではないか。そういうことが起こってほしいではなく、それに気づく力が重要なのではないか?という仮説を聞き、もっともっと、敏感にサインを受け取れるようになりたいなあ、と思っている今日この頃です。そして、そんな風に考えるととてもわくわくする自分がいます。

そして、まだ詳細はお話できないのですが。今、目の前に、これは、「内なる声なのか?」これは「シンクロニシティなのか?」といぶかる案件がどーん、とあります。

内なる声の特徴のひとつとして、「非常識で不都合」というのがあるのですが、まさにそんな感じで、進むことに躊躇を覚えています。手放せたほうが楽だろうな、とも正直思っていたりするのですが、だからこそ、「内なる声なのかも」という気もしています。

Good Newsは、それに向かって一足飛びに、清水の舞台から飛び降りる必要などないということ。その声が指し示しているかもしれない方向について、小さくても何らかの行動をすれば、何かフィードバックが帰ってきて、いずれより方向が明らかになるだろう、ということがわかっていることです。

この案件については、昨年7月くらいから、いろいろなシグナルがきていて、1歩進むごとに、いろいろな深い学びがあります。まだまだそれがどこにたどり着くのかもさっぱりわからない中、手探りで進んでいる感じですが、それこそが人生の醍醐味なのかもしれません。

ゴールがわかっていて、ただ安全な人生なんて、まったく楽しくないですものね。

ということで、今日も正直びくびくとわくわくを、同時に抱えながら生きています。そして、そんな局面で榎本さんのセッションを受講していること自体が、シンクロニシティだよなあ、という喜びを味わっています。

そして、いずれ、このお話も、どんな結果であれ、具体的に書ける日がくると思います。お楽しみに!

<文責:株式会社まんま代表 中村真紀>